仕事にも健康にもプラス 通勤電車は「毎日立つ」がベスト
18日の通勤は大変だった。大雪で鉄道各社が間引き運転をしたため、車内は大混雑。座席で寝込んでいる人をうらやましいと思った人もいるだろうが、サラリーマンの誰もが座って通勤したがっているわけではない。
リクルート「R25」編集部が20~30代の男性会社員152人に「朝の通勤電車内では座りたい? 立っていたい?」と質問したところ、「座る」の67.8%に対して、「立つ」は32.2%だった。立つ派が3割以上とはちょっと驚きだ。実は電車の中では立っていたほうが仕事にも健康にもプラスだという。
「私もなるべく立つようにしています」とは医学博士の齋藤友博氏だ。
「通勤電車の中で眠るのは前夜に良質の睡眠を取れなかった人で、出社したときはまだ頭がボーッとしているため仕事に取りかかれません。一方、立っている人は電車の振動で体を動かすため、筋肉と脳神経、自律神経が活発だから、午前中から仕事を効率よく進めることができる。アイデアも次々に浮かんできます。10年前に亡くなった外科医の若月俊一氏は夜中に原稿を書くとき、立って書いていました。そのほうが眠くならないし、文章が浮かぶと二重のメリットがあったのです」