小池知事は“都議会のドン”から豊洲利権を剥奪できるのか
いよいよ、小池百合子都知事(64)VS“都議会のドン”内田茂都議(77)とのバトルが本格的に始まるのか。小池知事が、内田氏が握るとされる“利権”に切り込む構えを見せているのだ。内田氏は築地市場の豊洲移転に絡んで、巨額な利権を押さえていると指摘されている。もともと、豊洲への移転は問題が多いとされてきたが、ここへきて小池知事は“移転ストップ”のニュアンスを強め始めている。
小池知事は16日、築地、豊洲の両市場を視察。築地では都の職員から説明を受けた後、水産仲卸売り場を5分間、見て回った。敷地面積40ヘクタールの豊洲では、水産仲卸売り場棟を8分間、排水処理施設棟を7分間という駆け足での視察だった。
間口が狭くてマグロが切れない、荷物の重みで床が抜ける――といった“欠陥”続出の豊洲の問題点を、果たしてこれほどの短時間で把握できたのかどうか。11月7日の移転まで3カ月を切り、「いったん立ち止まって考える」と言っているが、本当にヤル気があるのか怪しいものだ。