著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

「兵站」無視で突き進んだ太平洋戦争 兵士の7割は餓死した

公開日: 更新日:
骨と皮だけになり、米軍に捕らえられた日本兵(1943年2月、ガダルカナル島)/(C)共同通信社

 太平洋戦争で戦死した兵士のうち、7割は餓死だったという。戦わずして死亡したことになる。軍事指導者は戦線を一方的に拡大して兵士をあらゆる地域に送り込み、戦闘とその地の防衛を命じたが、「兵站」を考えていなかった。兵站とは東南アジアの各地に散らばった兵士に食糧や衣服、日用品、さらには… 

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