韓国が騒然…空軍基地「ミサイル誤射事故」の衝撃と波紋
韓国空軍基地で発生したミサイル誤射事故が波紋を広げている。コトが起きたのは18日。北東部の春川の空軍部隊が地対空ミサイル「天弓」を整備中、1発が誤射され、空中で爆発した。開発費8000億ウオン(現在のレートで約790億円)を投じ、2015年から実戦配備されている“韓国版パトリオット”だ。
04年から弾道ミサイル防衛(BMD)システムに血道を上げる日本も他人事ではない。専守防衛をうたう自衛隊にも弾道ミサイルがたんまり配備されているからだ。空自に地上配備型迎撃ミサイルのPAC3、海自にSM3を載せたイージス艦。陸自では2基6000億円超ともいわれるイージス・アショアの配備計画が進められ、候補地の秋田や山口の反発はガン無視されている。
軍事ジャーナリストの世良光弘氏は言う。
「天弓はロシアの9M96系ミサイルをベースに製造されたもの。誤射の原因が整備ミスなのか、システムエラーによるものなのかは判然としませんが、整備中にコードが接触し、電気系統を通じて誤った指示が送られる可能性はある。日本でも59年に誤射事故が起きています。米国施政下の沖縄で、核弾頭を搭載した地対空ミサイルの誤射が発生し、米兵1人が死亡しています」