適菜収
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適菜収作家

近著に「安倍晋三の正体」「ニッポンを蝕む全体主義」「思想の免疫力」(評論家・中野剛志氏との対談)など、著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も発行。本紙連載を書籍化した「それでもバカとは戦え」も好評発売中

三浦瑠麗はバカとデマゴーグの「ハイブリッド型」 メディアはなぜ使い続けるのか

公開日: 更新日:

 自称国際政治学者の三浦瑠麗は本物のバカなのか、バカのふりをしたデマゴーグなのか。私も計りかねていたが、最近はそのハイブリッド型であることがわかってきた。要するに一番タチが悪い。最近だったら「安倍晋三統一教会の関係を詮索するな」の1行で済む話を、論点をずらしながら意味不明な言葉で飾り立て、問題を隠蔽・矮小化し、世間をケムに巻く。しかし地頭の悪さはなかなか隠せない。

 ツイッターでは〈個人的には、お弔いにも出ないというのは冠婚葬祭からすら関係を切ろうとする「村八分」の論理のように思いますが〉と安倍の国葬に関する野党の姿勢を批判。これにはSNSで総ツッコミが入っていた。村八分とは葬式と火事の「二分」以外の関係を切られること。つまり三浦は正反対の意味で理解していたわけだ。

 さらには〈あと、個々の議員が自分宛の招待状の写真をアップして欠席を表明するのは、はしたなく見えるのでやめた方がいいと思いますよ。余計なお世話ですが。ほんとにそんなことしても票は増えませんよ〉とツイート。これは立憲民主党蓮舫らを批判しているのだろうが、蓮舫自身が説明しているとおり〈閣議決定だけで時の政権が国葬を決める、国権の最高機関たる国会を無視したこの決め方に反対〉だからである。妄想を膨らませる「はしたない」人間はどこの誰なのか?

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