BORDER出演 波瑠を開花させた谷口正晃監督“マジック”

公開日: 更新日:

「役柄に入り込みすぎて思わず演技中に台本にはない涙が出てしまったり、歩くシーンでつまずいてしまったりしても、それを自然な形で使ってくれる。演出に“絵”になることを求めず、役者ありきの演出をしてくれるのは初めての体験でした。こういう芝居のやり方もあるんだと、安心して演技に集中することができたんです」

 谷口監督の第一印象は「不思議な相づちをする人」だったという。

「すごく真面目な話をしている最中、『ウ~ア~ウ~』って声にならない不思議な相づちをするので、初めはビックリしましたが、すぐに慣れました(笑い)。それからプレゼント上手な方で、よく本やCDをプレゼントしていただきました。“これ、僕の好きな本なんだけど、間違って2冊買っちゃったから持ってきました”って。ピュアな大人の方だなって思いました」

 3月8日に放送されたWOWOWのドラマ「人質の朗読会」で再会。そこでも谷口マジックを痛感したらしい。

「監督の側から演技について注文をしてくるのではなく、私の気持ちをちゃんと聞いてくれる。五感を敏感にして無意識に表れてくるまま演技しても、それを止めない。とにかく自然でいることを許してくれる。そんな不思議な大きさをお持ちの監督で、私の良いところを発見してくれるように思えて、とても頼りになるんです」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い