• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger
野地秩嘉
著者のコラム一覧
野地秩嘉ノンフィクション作家

1957年、東京生まれ。早稲田大学商学部卒。出版社勤務などを経てノンフィクション作家に。人物ルポルタージュや食、芸術、文化など幅広い分野で執筆。著書に「サービスの達人たち」「サービスの天才たち」『キャンティ物語』「ビートルズを呼んだ男」などがある。「TOKYOオリンピック物語」でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。

<第20回>森繁久弥がこぼした愚痴

【海峡(1982年・東宝)】

 青函トンネルの掘削をテーマにした大作で、共演は森繁久弥、吉永小百合。監督は黒沢明の弟子だった森谷司郎。森谷は高倉健と「八甲田山」「動乱」で一緒に仕事をしている。

 主人公はトンネル掘削にかかわる国鉄の技術調査員。森繁久弥はトンネル掘りの老職人だ。スペクタクルなシーンが満載の映画だが、これについて、高倉健本人がしゃべったのは次のひとことだけである。

「あれは大変な現場だった。掘ったトンネルから出水するシーンを何度も撮るんだが、スタントマン(吹き替え)なんて使わないんだよ。ハリウッドなら絶対に吹き替えだ。主演は危険なシーンはやらないからね。あのシーンではシゲさん(森繁)が愚痴をこぼしていたんだ。

 なあ、健ちゃん、俺は70(歳)だよ。どうしてこんなに何度もずぶぬれにならなきゃいかんのか。シゲさんが言うのも仕方ない。いつも濡れていたからね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の芸能記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    東京、神奈川、四国…“地方票”石破氏の猛追に安倍陣営焦り

  2. 2

    “被害者”が激白 塚原夫妻の無責任指導とでっち上げの実態

  3. 3

    体操協会なぜ切れず? 塚原夫妻“職務一時停止”本当の目的

  4. 4

    海外では国民が猛反発…「年金改悪」日本だけがやすやすと

  5. 5

    “塚原派”にも追い込まれ…コーチ不在の宮川紗江に引退危機

  6. 6

    追悼・樹木希林さん 貫いた“奇妙な夫婦愛”と“ドケチ伝説”

  7. 7

    右肘手術をさせたいエ軍と避けたい大谷翔平…暗闘の全内幕

  8. 8

    「稼いだのは1カ月…」ブレークから10年たった鼠先輩は今

  9. 9

    “元彼”と同時引退? 幻に消えた安室奈美恵の「再婚」報道

  10. 10

    プーチンに後から反論…安倍首相“フェイク発言”の苦し紛れ

もっと見る