水島宏明・法大教授が危惧「TVの萎縮はバラエティーにも」

公開日: 更新日:

 テレ朝の「報道ステーション」で古賀茂明氏が打ち合わせにない発言で物議を醸した件に関して、私は古賀氏を支持しませんが、生放送でのあのハプニング自体は久々に面白いと感じました。ただ、あの一件で、テレビはますますコメンテーターへの事前コントロールを強めたり、無難なコメンテーターしか使わなくなるでしょう。予測不能なものや危ないものには手を出さないという姿勢を、皮肉にも、古賀氏が加速させてしまった。

 テレビの萎縮は、バラエティーやお笑いにも広まっています。先日、亡くなった愛川欽也さんは、1970~80年代に「11PM」(日本テレビ系)で、政権や警察を風刺するようなコントをしていました。いまはそんなことは不可能。TBSラジオで安倍首相をバカ呼ばわりした爆笑問題太田光発言のようなものは、テレビではできません。

 もともとテレビ関係者がサラリーマン化し、危険を冒さなくなってきたという流れがありました。そこに、安倍政権がどんどん力をつけて放送内容にまで口を出してくるようになった。2つのタイミングが、悪いことに見事にマッチしてしまったということでしょう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学