著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

アストロズ今井達也に心配なメンタル不調説…自殺願望を抑えられなくなった“前例”も

公開日: 更新日:

 アストロズ今井達也が10日のマリナーズ戦で初回にKОされた後、「腕の疲労」を理由に負傷者リスト(IL)入りした。腕に何らかの異常が生じた可能性があったため、球団はすぐに検査を受けさせたが、どこにも異常は見つからなかった。今井は早い時期の復帰を目指して20日からブルペンでの投球練習を開始したが、球団も監督も「復帰時期は未定」と言うばかりだ。これは今井本人も明かしている通り、肉体的な故障ではなく米国での球場内外の環境に適応できないことから来るメンタルによるものとみられているからだ。

 今井のように生活環境の激変などによって生じる精神的ストレスが積み重なると「気分が落ち込む」「イライラが募る」「集中力が低下する」「自信を喪失し不安にさいなまれる」といった症状が出るケースは少なくない。アスリートの場合、それが一時的な運動能力の低下につながることもある。

 今井の不調がメンタルを原因とするならば、参考にできるのはザック・グレインキーのケースだ。彼はロイヤルズに在籍したメジャー2年目の2005年に、エースとして期待されながら、5勝17敗と大負けし、ピッチャーを続ける自信がなくなった。不安に駆られた彼は翌年のキャンプで、ストライクが入らなくなり、球団に「打者に転向させてほしい」と申し入れて拒否されるとキャンプ地から姿を消した。心の病を発症しているとみた球団は、精神科医の助言を入れてグレインキーに今必要なのは休養であることを理解させ、フロリダの両親の家に帰って気が済むまで休養するように命じた。親元で2カ月間休養したことでグレインキーはポジティブシンキングができるようになってチームに復帰。それを機に本格的な進化が始まった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大苦戦「うたコン」がテレ東音楽祭と昭和歌謡に寄せて復活のノロシ! 矢沢永吉、井上陽水の名曲も次々と…

  2. 2

    Number_i「100億円プロジェクト」始動 矢沢永吉も壁にぶつかった世界進出がいよいよ現実に

  3. 3

    大和ハウスが「新築戸建て住宅」販売を都市圏に集約…もはや地方で売るのが難しくなった背景

  4. 4

    クレイジーケンバンド横山剣さん「五木寛之さんからいただいた歌詞は、すぐにメロディーが思い浮かびました」

  5. 5

    《芸能界ってなぜ『在日』を隠すの?》…中村ゆりさんがルーツを胸に「負けん気」を貫いた44年の生涯

  1. 6

    巨人・戸郷翔征が試合ブチ壊し! 桑田真澄前二軍監督が去り、漂う「万策尽きた感」

  2. 7

    日本ハム助っ人レイエスに「70万ドル請求訴訟」 タティスJr.も敗れた“収入10%契約”の落とし穴

  3. 8

    『スマスロ ミリオンゴッド』導入から4カ月、目立つ空き台の裏でファンが期待するホールの対応

  4. 9

    巨人ベテラン坂本勇人の評価が爆上がり! 改めてクローズアップされそうな「打撃・守備以外の魅力」

  5. 10

    萩本欽一〈45〉斉藤清六を全国区にした誰も知らない裏話 “弟子入りNG”から評価を一転させたんです