俳優・宅麻伸が感謝する “名付け親”天知茂さんが残した言葉

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 天知さん、現場ではずっとラークを静かに吸っていました。酒は飲めないので、毎年恒例の新年会も、天知さんのご自宅に共演者や関係者がみんな招かれてパーティーをする時も、天知さんはずーっとコーラでした。僕は人見知りでうまいことも言えず、ただ黙~って天知さんのそばにいただけ。天知さんと親しくしゃべってる人を見るといいなあ、なんて思っていました。

 30年前にくも膜下出血で亡くなった時、僕はまだ30歳前。これからいろんな話ができるという時だったので残念でした。七回忌の時だったかなあ。天知さんのそばにいた殺陣師の方が、「今だから言うけど、天知さんは『宅麻みたいなのが化けるんだ』っていつも言ってたぞ」って教えてくれた。あまり話もできなかったのに、僕のいないところで、そんなふうに言ってくれてたなんて、すっごいうれしかったですね。

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