<第1回>日本女子大学の発起人・広岡浅子のゆかりの地

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 最高視聴率27.2%と大ヒット放送中のNHK朝ドラ「あさが来た」。毎回、放送を心待ちにしている人は多そうだ。

 大同生命創設者の一人である広岡浅子をモデルにしたドラマで、主人公のあさを演じる波瑠(24)がかわいいと評判。玉木宏(36)の夫・新次郎(実在の人物は広岡信五郎)の飄々ぶりも一服の清涼剤となっている。

 そんな大注目の広岡浅子だが、どんな人生を歩んできたのか、ゆかりの場所を訪ねてみた。

 まずは、彼女の簡単な紹介から。三井家の本家筋に当たる小石川三井家6代当主・三井高益の四女(妾の子)として京都市油小路通出水に嘉永2(1849)年に出生。16歳で大阪の両替商・加島屋(ドラマでは加野屋)の次男・信五郎(ユニチカの初代社長)と結婚している。

 浅子は嫁ぎ先が危機に陥ると、実家と直談判。「手ぶらでは戻れまへん。聞き入れてもらえないなら離縁して帰ってきます」(自伝=意訳)といった脅し文句で金策を掛け合ったという。

 そんなこんなで37歳の時、筑豊の潤野炭鉱の経営に乗り出し、39歳で加島銀行、53歳だった明治35(1902)年に大同生命の創業に一役買っている。大正8(1919)年、享年69で物故した際は、新聞各紙が「男勝りの女傑が死去」と大々的に取り上げたほどだ。最近は存在がやや忘れかけられていたが、後にも先にも彼女以上の女性起業家はいないというスーパーウーマンなのだ。

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