“コントの神様”志村けんは「キッチリ準備」が仕事の流儀

公開日: 更新日:

 ――この中では“コント初心者”の高嶋さんはどうですか?

高嶋 私も台本をキッチリ覚えた上で、その順番にとらわれないようにしなくちゃいけないと、ずーっと思っていて……とか言いつつ、この前もコントの収録でセリフを言うタイミングを何度も間違えちゃいました。

一同 ワハハハ……。

志村 人のセリフを聞く余裕がないとそうなっちゃうんだよね。

肥後 僕も志村さんと似てるところがあると思いますが、舞台にしても収録にしても、事前にすごくいろいろ考えるんです。でも、いざ始まったら、一度全部ゼロにして、極力「自然体」でいくようにしています。あんまりガチガチでいっちゃうと、志村さんがアドリブをやってきたときとかに、アワワワ……ってなっちゃうから(笑い)。

志村 でも本当に「自然体」っていうのが一番難しいよな。

肥後 「自然体」をやるために、いろんな下ごしらえをしていかないといけないんですよね。

志村 これは本当はあんまり話したくないんだけど、俺たちがやってる舞台やコントって「台本があってやってる」って思わせたくないんですよ。

「遊んでるように見える」ってことが大事。もっと言えば、自分が遊んでいる域に達してないとお客さんは本当に楽しめないんだよ。でも、そこまでいくのは本当に大変だよ。そのために大事なのはさ……。

 =つづく

(構成=平川隆一/日刊ゲンダイ

■舞台「志村魂2019」
大阪(新歌舞伎座/7月25~28日)、東京(明治座/8月2~12日)、名古屋(御園座/8月17~20日)

■「志村けん笑2019」
長野(ホクト文化ホール/8月23~24日)、広島(広島文化学園HBGホール/8月27日)

【連載】志村けん 人生のトリセツ

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々