所沢市立所沢図書館(埼玉県)航空ファン垂涎「お宝」そろえるレンガ館
「日本の航空発祥の地」と言われる所沢市。1911年4月、日本初の飛行場として所沢陸軍飛行場(臨時軍用気球研究会所沢試験場)が設立されたことに由来する。雷や地形の起伏が少ないといった条件から、この地が選ばれたそうだ。以来、数々の航空機が飛び立った地でもある。
戦後、米軍に接収され、60年代後半から高まった米軍基地返還運動を経て現在では7割が返還済み。跡地に整備された所沢航空記念公園内にあるのが所沢市立所沢図書館だ。
始まりは、戦後すぐの48年に所沢青年団が創設した「所沢図書室」。64年、市に移管されて市立所沢図書館として開館し、70年に市文化会館内へ移転。80年5月、現在の場所に3階建ての新館がオープンした。緑の中に佇むレンガ張りの外観が特徴だ。最高裁判所や警視庁本部庁舎を手がけた建築家・岡田新一氏による設計だという。
「設計会社10社による指名コンペを行い、その中から岡田新一氏の設計事務所の作品が選ばれたとのことです。当時の地域紙をひもとくと、図書館職員が設計への希望として『重厚で目立ち、周囲の風景にマッチし、汚れない建物としてレンガ張りがよい』という意見を述べたそうです。また、市の図書館建設委員会の答申には、設計に際しての留意事項として『歳月を経るほど美しくなる図書館とする』などの条件が並べられました」(中村まさみ館長)
外観だけでなく、内部にもこだわりが詰まっている。
「エントランスから入ってすぐのところに大理石の階段が2階まで続いており、その上が吹き抜けになっています。天窓から館内に採光するつくりになっているので、外観は重厚感がありながら内部は明るい雰囲気になっています」(中村館長)

















