著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

88歳男性…心不全でむくみがひどくても、食べたいものを

公開日: 更新日:

 40代で心筋梗塞を発症して以来、入退院を繰り返してきた慢性心不全の男性患者さん(88歳)がいらっしゃいました。

 少し負荷がかかるだけで心不全が増悪する可能性がありましたが、「自宅で安心して生活したい」という希望をかなえるため、奥さまと2人暮らしの自宅で在宅医療を始めることになりました。

 初診には息子さんにも同席していただきました。集中的な治療を経て退院したばかりということもあり、状態は比較的落ち着いていました。ただ、これまでの食生活をうかがうと、入院前から外食が多くなりがちで、塩分もそれなりに摂取していたとのことでした。

 とはいえ、塩分を厳しく制限しすぎると食欲不振につながる恐れもあります。そこで当面は配食サービスを利用して、1日の塩分摂取量を5~6グラム程度に保つことをご本人・ご家族・ケアマネジャーに提案しました。

「心不全、かなり大変だったようですね」(私)

「そうですね。もうね」(患者)

「かなりむくんでいましたか?」(私)

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