大高宏雄
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大高宏雄映画ジャーナリスト

「パラサイト」アカデミー作品賞の快挙…日本映画の未来は

公開日: 更新日:

 韓国映画の「パラサイト 半地下の家族」がアカデミー賞の作品賞を受賞した。外国語(非英語)の映画が、作品賞を取るのは初の快挙である。

 理由はいろいろ詮索できる。賞を選出するアカデミー会員の非白人化が進んだことに加え、女性会員も増えた。選考のバリエーションが広がったのだ。海外市場に打って出る傾向の強い韓国映画自体の姿勢も大きい。

 ただ、そのような理由の前に、もっと重要なことがあると考える。アカデミー賞が、自国の作品(英語)を優先する方向性に変化をもたらしたことだ。グローバリズムという言葉は、今や風前のともしびのようになってきたが、アカデミー賞を後押しする米映画界は、映画のグローバリズムに悠然と火をともしたといっていい。

 これは、米映画界が改めて反トランプ姿勢を鮮明にしたことにも通じる。政治的、社会的な局面における自国ファーストのトランプ的な保護主義は、差別にかかわるさまざまな分断を生んでいる。この風潮が、米国だけではなく、世界レベルで進んでいるのである。

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