フジ謝罪せず “テラハ事件”背景とトレンディー常務の責任

公開日: 更新日:

 女子プロレスラー・木村花さん(享年22)の死で打ち切りになった「TERRACE HOUSE TOKYO 2019―2020」(略してテラハ/フジテレビ系・Netflix)について、先月29日、フジテレビの遠藤龍之介社長は「彼女の気持ちに寄り添うことができなかったのだろうかと慙愧の念に堪えません……ご批判は番組を制作・放送・配信していた我々が受けるべきものと考えている」とコメントした。公式サイトは問題になった予告動画を含む今シーズンの動画配信を停止、公式SNSの投稿を全削除した。この対応についてSNS上では「花ちゃんの存在を消さないで」という声だけではなく、「誹謗中傷したやつがアカウント削除したのと同じ」「フジの検証逃れ」という厳しい意見も。慙愧の念に堪えないとは“お恥ずかしい限り”という意で、責任は認めても謝罪はしないフジの体質を表していると受け止められているのだ。

 あるテレビ関係者は「テラハ」問題について「そもそも、スポンサー一社提供で一切台本なしは不可能」としてこう続ける。

「部屋と“車”があるだけ、という放送当初の設定は“スポンサーが提供した車をすてきに見せる”いわば広告タイアップ。長期間スケジュールが空いている素人をそのまま起用したら『あいのり』のバックパッカーのような身なりになってしまう。番組開始当初、スタッフクレジットにスタイリストやヘアメークの名前が複数あるのはタレントだけではなく、彼らにもついていた可能性が高い。いずれにしろ等身大の彼らではないのです」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因