「ずっとこのやり方だから」赤字事業が続けられる会社の失敗談から生まれたビジネス

公開日: 更新日:

 「サボる」という言葉を耳にすると、どこかネガティブな印象を持つだろう。一方で、「効率化」によってラクをすることをサボりと見なす風潮もある。たとえ非効率な作業であったとしても「一生懸命やること」自体が美徳である、というような考え方も昔から根強くあるが、それはなぜか。ここでは、著書『サボ力』(ザメディアジョン)のある実業家の谷川輝氏が、会社員時代にサボることで得た成功事例を紹介する。(本文は著書から一部引用・再編集しています)

  ◇  ◇  ◇

 生成AIをはじめとするツールが次々と生み出され、推奨もされているのにそれを使って効率化した結果、なんとなくサボっているように見られてしまう。そんな時代の過渡期ともいえる状況で、私たちはこれからどのような働き方を目指していけばよいのでしょうか。思い返せば僕は、幼い頃から人よりうまく「サボる」ことが得意でした。例えば、小学校で初めて100マス計算の問題が出された時、まわりの子たちが一つひとつ足し算して解いているのを横目に、数列の規則性を見つけて一気に解いていました。

「できるだけラクをしたい」という欲求は多くの人が持っているはずなのに、「サボる」という言葉や行為には罪悪感を抱いてしまう。「努力は美徳」「頑張ることが善」と子どもの頃から教えられてきたからかもしれません。本当に努力や頑張りが美徳であり、善なのでしょうか? それを痛感したエピソードがあります。

 以前勤めていた会社では、IPO(株式公開)を目指す企業の労務デューデリジェンス業務を担当していました。クライアント企業の労務管理の状況を調査・報告する仕事です。具体的には、クライアント企業に訪問して半日ほどヒアリングし、約1カ月かけてその内容を報告書としてまとめ、再び訪問して報告会を行います。日々この業務を重ねるうち、「これってオンライン上のシステムで完結できないのだろうか?」と考えるようになりました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK出演にSNSでは抗議の声も…彬子女王と伊藤穰一氏をつなぐ「裏千家」とブータン王室の深い関係

  2. 2

    女優・烏丸せつこさんは郷里の滋賀に引っ越し、2歳下のダンナさんとラブラブ生活

  3. 3

    巨人・橋上監督代行に課された“最終任務” 「岡本和真の後釜候補」に道筋を立てられるか

  4. 4

    日テレ「ウルトラクイズ」復活で思い出す…氏家齊一郎社長の「赤字番組など必要ない」

  5. 5

    中間淳太が生謝罪も…WEST.脱退問題のウラに重岡大毅のアツすぎるバンドスタイルと“音楽性の違い”

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    水前寺清子(1)作詞家・星野哲郎への恩と愛称「チータ」誕生の理由

  3. 8

    俳優・山本學さん89歳「たかだか役者なんですから」の気持ちでやってます

  4. 9

    今も歩くのに苦戦…元プロレスラー武藤敬司さん人工関節手術を語る

  5. 10

    婚活で早く結婚できる人、できない人の決定的な差…「電柱女子」「電柱男子」は成婚から遠ざかる