「ずっとこのやり方だから」赤字事業が続けられる会社の失敗談から生まれたビジネス
「サボる」という言葉を耳にすると、どこかネガティブな印象を持つだろう。一方で、「効率化」によってラクをすることをサボりと見なす風潮もある。たとえ非効率な作業であったとしても「一生懸命やること」自体が美徳である、というような考え方も昔から根強くあるが、それはなぜか。ここでは、著書『サボ力』(ザメディアジョン)のある実業家の谷川輝氏が、会社員時代にサボることで得た成功事例を紹介する。(本文は著書から一部引用・再編集しています)
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生成AIをはじめとするツールが次々と生み出され、推奨もされているのにそれを使って効率化した結果、なんとなくサボっているように見られてしまう。そんな時代の過渡期ともいえる状況で、私たちはこれからどのような働き方を目指していけばよいのでしょうか。思い返せば僕は、幼い頃から人よりうまく「サボる」ことが得意でした。例えば、小学校で初めて100マス計算の問題が出された時、まわりの子たちが一つひとつ足し算して解いているのを横目に、数列の規則性を見つけて一気に解いていました。
「できるだけラクをしたい」という欲求は多くの人が持っているはずなのに、「サボる」という言葉や行為には罪悪感を抱いてしまう。「努力は美徳」「頑張ることが善」と子どもの頃から教えられてきたからかもしれません。本当に努力や頑張りが美徳であり、善なのでしょうか? それを痛感したエピソードがあります。
以前勤めていた会社では、IPO(株式公開)を目指す企業の労務デューデリジェンス業務を担当していました。クライアント企業の労務管理の状況を調査・報告する仕事です。具体的には、クライアント企業に訪問して半日ほどヒアリングし、約1カ月かけてその内容を報告書としてまとめ、再び訪問して報告会を行います。日々この業務を重ねるうち、「これってオンライン上のシステムで完結できないのだろうか?」と考えるようになりました。
















