「風俗カメラマン」山田厚俊著

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「風俗カメラマン」山田厚俊著

 風俗とは無縁のフリーライターが、「風俗カメラマン展」に足を運んだことをきっかけに、風俗カメラマンという職業に興味を持った。カメラマンにもさまざまなジャンルがあるなかで、風俗を専門にするカメラマンがいたことに驚いたのだ。

 彼らはどんな経緯でこの道に入り、どんなふうにこの仕事に取り組んでいるのか。本書は、風俗という究極の接客業で生きる姫たちを輝かせるために、懸命にシャッターを切るプロカメラマンに迫ったノンフィクションだ。

 取材に応じているのは、自らを扇情カメラマンと名乗る酒井よし彦氏、元コスプレフォトグラファーのイチノセ氏、SNSでバズる写真を得意とするチチ氏ら9人のカメラマンだ。巻頭には彼らが撮影した風俗嬢の美しいカラー写真を掲載。さらにデジカメやSNSの登場の影響や、被写体側がどう写真家を選ぶのか、最終章では風営法改正で変化する風俗業界の今後にまで言及。遊郭の女を描いた浮世絵師の歌麿と同様、女の魅力を最大限引き出そうとするのが風俗カメラマンだと著者はいう。風俗業界における写真の重要性がよくわかる一冊となっている。 (草思社 2200円)

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