「日本の仰天道路」平沼義之ほか著

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「日本の仰天道路」平沼義之ほか著

 車やバイクで見知らぬ場所を走っていると、時折、瞬時には理解が追い付かない風景に出くわすことがある。そんな日本各地のビックリな道路の光景を集めた写真ガイド。

 岡山県高梁市の県道300号を南に進むと、並走する島木川は深い渓谷へと変化。そして道には断崖絶壁を開削して通した片洞門が現れる。崖と天井からの圧力に加え、反対側は渓谷と、ドライバーは緊張を強いられる。

 さらに進むと、目の前に現れた巨大な絶壁に行く手を阻まれ、思わずブレーキを踏んでしまうことだろう。よく見ると、絶壁の下部は洞穴のような暗い口が開いており、通行が可能なのだという。

 この異様なトンネルは、元からあった鍾乳洞を利用したからだそうだ。

 静岡県熱海市の市道にある「野中山トンネル」は、日本屈指の奇隧道。全長わずか21メートルのトンネルは、内部で180度切り返すヘアピンカーブになっている上に勾配が15%以上の猛烈な坂道にもなっているのだ。カーブの内側の壁には車との接触でできた生々しい傷が無数にある。

 大分県宇佐市には日本で唯一という珍しい沈下橋がある。川と川の合流点にかかる新洞橋という沈下橋なのだが、その橋の中央付近からもうひとつの沈下橋「三ツ又橋」が分岐し、河川の中州へと通じているのだ。

 ほかにも、戦時中に作られた飛行機の格納庫「掩体(えんたい)壕」を貫いて通る高知県南国市の道路や、河川を横断するため橋の代わりに河床に作設された新潟県魚沼市の国道352号の「洗い越し」、国家的プロジェクトだった開発計画の破綻で山中で突然途切れどこにも接続しない岐阜県高山市の道路など。全国80余カ所を地図と解説を添えて紹介。

 ドライブ・ツーリングのお供におすすめ。 (実業之日本社 2530円)

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