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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

【朝ドラ「ばけばけ」ウラの見所】“ヘブン役”抜擢は運命か?「蚊になりたい」の言葉に思い出す小泉八雲との縁

公開日: 更新日:

第24週「カイダン、カク、シマス。」#118

 ヘブン(トミー・バストウ)と自分は同じだと話す、司之介(岡部たかし)。共感したヘブンは、司之介に本心を打ち明ける。そして、2人は秘密を守る仲間となった。家ではトキ(髙石あかり)が子供たちと遊びながらヘブンの帰りを待っていた。

 そこに丈(杉田雷麟)が訪れる。司之介はヘブンの秘密を守るため丈を仲間に引きこもうと動く。ヘブン、司之介、丈はヘブンの秘密を守り、家族の幸せを守るために動き出す。

【本日のツボ】

生まれ変わったら“蚊”になりたい

 司之介がここにきて急に冴えています。昨日の放送ではヘブンの髭についた泡を見て異変に気づき、後をつけてミルクホールに辿りつきました。そこでヘブンの悩みを聞き出します。「テイダイ クビ」「モウ ヒツヨウナイ」。それにしても、「オワリ ニンゲン」はなかなかのパンチラインです。

 2人で家に帰ると、そこには丈がいました。今は帝大の研究室にいる丈の出現に驚くヘブンと司之介。司之介が丈に「あのこと知ってるのか?」と確認。「言うなよ。お主の一言で桃源郷が地獄になるけん」と釘を刺します。

 そんなふうに丈に言っておきながら「次の本はベストセイラ(ベストセラー)にするらしいぞ。アイツはやる。帝大なんか“ぎゃふん”と言わしちゃるけん」とまた余計なことを。

「ぎゃふん?」「なしてヘブンさんが帝大を“ぎゃふん”と言わせなあかんの?」とトキたちに不信を持たれてしまいます。丈がうまく言いくるめてくれましたが、その間の目が泳ぐというのはこういうことかという司之介の表情。お見事です。やっぱり、司之介はこうでなくては(笑)。

「僕でもわかる本がいいな」と勘太。息子のこの言葉がヒントになって、「怪談」が生まれるということでしょうか。

 書斎に篭りヘブン。イライラがつのり、ついに子どもたちも「シャラップ!」の洗練を浴びることに…。

 そんなヘブンを見かねて、散歩に誘うおトキ。そこで、生まれ変わったら蚊になりたい、と言うヘブン。「ワタシ ウマリカワリ “カ”ニナリマス。…ワタシ“カ”ニナル。ニクイ ヒト サシマス ダイガク ガクチョウ サシマス」。

「馬の合わん学長さんの血、吸うですか?」とおトキに言われ、「マズソウ」と。そして「アイタイヒトサシマス」と。

 それで思い出したのが、ヘブン役のトミー・バストウが「歴史探偵」に出演した際に話していたエピソードです。それは、オーディションのあと、小泉八雲の墓に行き、「ハーン(ヘブン)さんを演じさせて欲しいと頼みました、蚊に刺されました」というもの。そこで運命を感じたとかなんとか。

 八雲は本当に蚊に生まれかわって、墓を訪ねてきた人を刺しているのかもしれません。トミー・バストウは八雲に選ばれし俳優、ということで。

 そしてここにきて残念なお知らせが。高校野球のため、「あさイチ」の生放送は当面お休みで、華大さんと鈴木アナの“朝ドラ受け”が見られないとのこと。最後まで一緒に並走したかったな。

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