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黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

ガソリン価格高騰でつい「資源株」に手を出したくなるが…相場は一寸先が闇

公開日: 更新日:

「ピンポーン」

 春の訪れを感じるある日の午後、「宅配便かな?」と軽い気持ちでドアを開けた。

 しかしそこにいたのは、愛想のいい配達員ではなく、巨大なタンクローリーと泥にまみれた作業員たちであった。

「お待たせしました。先日注文された原油1000バレル、お届けに上がりました。さあ旦那、ここにハンコを。今から居間にドバドバ流し込みますね!」

 これは決して笑い話ではない。2020年、原油が余りすぎて価格がマイナスになった事件の正体である。本来、先物取引とは「期日に現物を引き取る」という鉄の掟があるプロの戦場だ。

 ネット証券のボタンひとつで、1000万単位の取引ができてしまう現代だが、もし逃げ遅れれば、文字通り「行き場のない原油」を自宅で引き受ける覚悟が求められる。

 1000バレルといえば約16万リットル。家庭の浴槽800杯分を超える泥水が、生活をのみ込む計算になる。

 翻って現在。地域によっては、ガソリン価格はリッター200円の壁を突破した。高騰に悲鳴を上げる現状では、ついついはやりの「資源株」で一儲けしたくなるのが人情というもの。

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