著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

後藤拓実に奇妙なおかしみ 芸風と私生活のギャップが生む

公開日: 更新日:

「前に住んでた家が8階だったんですけど、18階からそこが見えるんですよ。そういう遊び方してます」(テレビ朝日「ロンドンハーツ」21年1月12日)と上昇志向を隠さない。

 後藤は、友人が「芸能人になって大好きなSCANDALのTOMOMIちゃんに会ったほうがいい」とワタナベコメディスクールに彼の名前で応募し、そのまま入学するという「ジャニーズの入り方」(ナターシャ「お笑いナタリー」19年12月26日)で、お笑い界に入った。

 最初は養成所で出会った都築拓紀と、もうひとり別の人とトリオを組んだが、程なく解散。今度は石橋遼大とコンビを組むが、これもうまくいかなかった。再び後藤は都築とコンビを組むが、トリオのネタしかなかったため、石橋を入れて四千頭身が誕生した。

 ボソボソとローテンションのまま、後藤がツッコんでいくのが特徴。「初めてみたとき衝撃でした。なにこのコと思って。まだ若いよね。子役からやってたのかなっていう」(「アメトーーク!」19年9月26日)と博多大吉も絶賛する。まさに「子役からやってきた」と思えるほど、どんなに大きな番組に出てもテンションを変えず自然体だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 3

    大阪万博は開幕1カ月を待たずトラブル続出…場当たり説明でGW後半の盛り上げムードに水を差す協会の大罪

  4. 4

    巨人阿部監督はなぜ田中将大にだけ甘いのか…2試合連続炎上でさすがに二軍調整も

  5. 5

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  3. 8

    斎藤元彦・兵庫県知事が頑迷に貫く「治外法権」…公益通報を巡る国の勧告もガン無視

  4. 9

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  5. 10

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???