著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<80>早紀被告が片付けた? テーブルから消えていた「ビール瓶」

公開日: 更新日:

 早貴被告は、野崎幸助さんが亡くなった5月24日に私と電話で話していたときの様子をこのように話した。

「吉田さんに社長が電話をしたのは知っています。そのとき私は2階のソファで社長の横に座ってタブレットでゲームをしていました」

 これを私は全く信用していない。というかウソだと思っている。

 なぜなら私が彼女に「そのとき(私と電話をしているとき)に社長は何をしていたの?」と続けると、「テレビを見ていました」と答えたが、「なんの番組?」と聞いても「なんだっけかな?」と言うだけで、答えることが出来なかった。わずか24時間前のことで、重要な事案であるのに返答に窮したのだ。

「おいおい、わずか1日前のことだし、覚えていないほうがおかしくないかい?」

 そう言って私は「相撲じゃなかったのかい?」と、助け舟を出してしまった。

「そうそう、そうです」

 彼女は私の助け舟に乗ったのである。

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