著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<79>早貴被告は急に口を開くと「社長が大下さんに3000万円を渡してくれって」

公開日: 更新日:

 早貴被告と家政婦の大下さんはそれほど仲が良くなかったが、ある時から急速に接近した。

 野崎幸助さんの通夜・葬儀の相談が終わり、私と大下さん、そして早貴被告の3人でドン・ファン宅のリビングで談笑していたときのことだ。生前のドン・ファンが大下さんに「自分が亡くなったら1000万円を遺産としてあげる」と言っていたことが話題になった。

 このことは番頭格のマコやんも金庫番の佐山さんも聞いていたから珍しいことでもない。

「私、社長から『ワシが亡くなったら大下さんに3000万円を渡してくれ』と言われていたんです」

 急に早貴被告が口を開いた。

「え、本当?」

 大下さんの目が輝いた。

「ヨッシー、聞いたでしょ」

「何を」

「今さっちゃんが言ったこと」

「ああ、社長がさっちゃんに、大下さんに5000万円をあげてくれと言ったこと? うん、聞いていたよ。大下さん、そのように証言してやるから、1000万円のキックバックをよろしくね」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」