著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

言葉に救われ深く理解する橋本愛が身につけた「言葉にできない」演技

公開日: 更新日:

「『私は女優じゃない、役者だ』みたいな、中性的であろうとしてた。それは感覚としてですけど、自分のやる役が男性目線というか、男性の中の幻想とか実態ではないような女性の役をやることがあって。自分の職業を言うのが、どの言葉も当てはまらなくて。女優、俳優、役者、演者、表現者……。全部違うんですよね。腑に落ちるのはなかなかないな」(NHK・Eテレ「SWITCHインタビュー達人達」22年4月11日)

 18歳になった頃には、ロマンポルノやピンク映画を見ることにハマり、新橋ロマン劇場に通い続けたという。さらに、ハリウッドザコシショウの単独ライブを毎年のように見に行き、「性根がタブーを好むところに非常に通じるものを感じました」(マガジンハウス「POPEYE」17年10月号)とその感想をつづっている通り、カルチャーを幅広く吸収している。

「あまちゃん」で共演した渡辺えりは、橋本がずっと控室で小説を読んでいたことを明かした上で、「映画もなんでも見てるから京マチ子も知ってるんですよ」「だから、昔の西高演劇クラブの同期としゃべってるような感じ」「劇作家協会にも入るんじゃないかみたいな作家タイプ」(NHK「スタジオパークからこんにちは」13年6月10日)と評している。

 言葉が好きで「こう思うことで、こんなに生きやすくなるんだって」「言葉によって救われてきた」(「SWITCHインタビュー達人達」=前出)という橋本愛は、セリフを深く理解することで「他人なのに限りなく自分だし、限りなく自分じゃない」(同前)という言葉にできない演技を身に付けたのだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    萩本欽一〈34〉私の“運”論 大谷翔平のカネを使い込んだ通訳に「小さな声で『ありがとう』」

  2. 2

    強いショック状態の清水アキラに心配の声…子供を亡くした神田正輝らもたどった遺族ケアの道のり

  3. 3

    中村倫也が「風、薫る」に大貢献…妻・水卜麻美アナとの「ずっと仲良く」「にこやかな」近況

  4. 4

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  5. 5

    高橋成美「渋幕→慶応」だけでは読み解けないズバ抜けた回転の速さ 世界選手権ペアで日本人初の銅メダル

  1. 6

    佐藤二朗は信州大経済学部から就職氷河期にリクルートに入社も、わずか1日で辞めて役者の道へ

  2. 7

    中居正広氏が熊本地震被災地を支援と報道 引退後も変わらないチャリティー精神と芸能界復帰の可能性

  3. 8

    松本若菜「ジュラシック・ワールド」吹き替え《棒読み》論争再燃…暗雲漂う主演ドラマに新たな逆風

  4. 9

    「恩人だけど、嫌いな人の代表」亡くなった板東英二さんが複雑な感情を抱いたプロデューサーの名前

  5. 10

    三男・清水良太郎さん急死で清水アキラ沈痛…8年越しの「父子再共演」が始まったばかりだった

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八王子実践・河本ロバート監督「ライブや家族旅行も、事前に相談があれば休ませます」

  2. 2

    萩本欽一〈34〉私の“運”論 大谷翔平のカネを使い込んだ通訳に「小さな声で『ありがとう』」

  3. 3

    中居正広氏が熊本地震被災地を支援と報道 引退後も変わらないチャリティー精神と芸能界復帰の可能性

  4. 4

    高橋成美「渋幕→慶応」だけでは読み解けないズバ抜けた回転の速さ 世界選手権ペアで日本人初の銅メダル

  5. 5

    東京・赤羽、先行する第1地区に110メートル級、せんべろの1番街が丸ごと潰される危機

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    国害SNSを告発 森山裕・自民党前幹事長「高市おろし」キーマンに急浮上の裏…不快感に国境なし

  3. 8

    年金生活者を悩ませる墓問題 維持費も「墓じまい」の費用も払えない人はどうすればいいのか?

  4. 9

    「墓じまい」に悩むシニア 費用や遺骨の始末より問題になる「家族の愛憎問題」

  5. 10

    松本若菜「ジュラシック・ワールド」吹き替え《棒読み》論争再燃…暗雲漂う主演ドラマに新たな逆風