競泳界の常識を覆す17歳! 大橋信がアジア大会で見せた「異質」な世界新記録の衝撃
競泳界の常識を打ち破っての快挙である。
開催中の愛知・名古屋アジア大会の男子200メートル平泳ぎ決勝で、17歳の大橋信が2分4秒83を叩き出し、世界を驚かせた。それまでの世界記録(2分5秒48)を一気に0秒65も縮め、史上初めて「2分4秒台」の壁をこじ開ける驚愕のタイムで、21日の100メートルに続く金メダルを獲得した。
泳ぎのスタイルそのものが「異質」にして「常識外」だ。一般的に中長距離の平泳ぎでは、海外の大型選手が持つ長いリーチを活かし、少ないストローク数で効率よく滑るように泳ぐスタイルが主流となる中、大橋のスタイルは真逆を行く。
身長169センチという小柄な体格は、世界で戦う上では決して大きくない。しかし、彼はその肉体的ハンディをむしろオリジナリティーに昇華させた。1回あたりのストロークの伸びで勝負できない分、50メートルで21回から24回もの水を掻く驚異的な超ハイテンポ泳法。小柄な体を激しいピッチで高速回転させ、水を切り裂くように進む。50メートルあたりのストローク数は身長190センチ超の海外トップスイマーに比べて5回から6回も多いとされ、平泳ぎで五輪2大会連続の2冠の北島康介氏をして、「いつも(最後まで)持つのかなと思うけど、持久力とスピードがある」と唸らせる。1日1万5000メートルを泳いで鍛え上げた心肺機能も大きな武器だ。
五輪の平泳ぎで計7個のメダルを獲得した競泳界のレジェンド、北島康介が初めて世界記録を樹立したのは、20歳だった2002年の同じアジア大会。北島を超える17歳で世界最速の領域に達した大橋が今後、五輪のメダル数でも北島を凌駕する可能性は大だ。


















