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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

言葉に救われ深く理解する橋本愛が身につけた「言葉にできない」演技

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「レモンを搾った感じなんですよね、心臓に」(橋本愛/NHK「言葉にできない、そんな夜。」4月8日放送)

 ◇  ◇  ◇

 NHKの朝ドラ「あまちゃん」で、ヒロイン役の能年玲奈(現・のん)の親友役を演じて大ブレークし、今や日本を代表する役者のひとりである橋本愛(26)。言葉にできない感情を表現する番組に出演し、類いまれな鋭い言語感覚を発揮していた。

 例えば、サザエさんが年下なことを知ったときの気持ちを「彼女は不可逆な時間の中で、つっかえ棒のようにして立っている。その距離が開いていくほど、どうしようもなく焦ってしまう」と形容したり、夏目漱石がつづった言葉の穴埋め問題に正解したり。そんな彼女が「懐かしい音楽を聴いたときの気持ち」を表現した言葉を今週は取り上げたい。司会のスピードワゴン小沢も「やってた?」と驚き、一同が絶賛する秀逸な例えだった。

 そもそも橋本は12歳の頃、母がオーディションに応募したことから「自分がやろうと思う前から」役者になっていた。やがて以下、本人が語るように葛藤するようになった。

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