肝硬変と闘うピン芸人の快児さん…先生から「死んでますよ」と言われた
快児さん(ピン芸人/48歳)=肝硬変
今年4月に区のがん検診を受けたら、肝機能の指標であるγ-GTPの数値が6555U/Lでした。基準値が0~70U/Lなので、とんでもない数値です。「肝硬変」と診断され、死も意識しました。
だからこそキッパリ断酒することができ、今は正常値。硬くなってしまった肝硬変の部分は治りませんが、食べ物はおいしいし、視界も頭もクリア。お酒を飲まなくてもとても気分がいい状態です。
それまでの自分は、度数の高いお酒を毎日朝まで飲み続けていました。アルバイト先がずっと新宿繁華街のバーでしたから。今もバイト先は新宿のバーですけど、肝臓の数値が悪かった頃は、立ちくらみや頭痛、健忘症などがあり、それでもお酒がやめられない生活でした。
初めに大きな異変があったのは、ラグビーW杯が日本で開催された2019年です。店に来た巨体の海外サポーターと酔った勢いで力比べをして、薬指を骨折。それでも大きな痛みを感じないくらい酔っていました。その上、帰宅後、睡眠薬を飲むという最悪なことをしていたので、数日後、接客中に意識を失って倒れたのです。
気づいたら、大学病院で点滴を打たれていました。そのときの肝臓の数値は8884U/L。先生から「死んでますよ」と言われたときは、「いや、『北斗の拳』かよ!」と思いました。研修医が集まってきて、口々に「こんな数値、初めて見た」とつぶやくのが聞こえました。でもエコー検査をしても肝硬変は見つからず、ただ「肝臓がかなり大きい」と指摘されました。
急に意識を失ったことでいろんな人に迷惑をかけたので、さすがにお酒を控えようと思い、お酒を抜く努力をしました。「飲みたい」という強い離脱症状との闘いでしたが、2カ月間でなんとか数値が3桁まで下がり、達成感を得ました。正常値は2桁なので、3桁じゃ全然ダメなんですけど、そこで気がゆるんじゃったんですね。少しずつまたお酒を飲み始めてしまって、再び4桁に突入……。その後は禁酒をしても三日坊主で終わり、数値は4桁の範囲で行ったり来たりしていました。


















