米国での臨床試験結果が大ニュース コロナワクチンの技術ががん治療の切り札に? mRNA治療の新時代
新型コロナで世界中に普及したmRNAワクチン。その同じ基盤技術が今、がん治療の新たな扉を開こうとしています。
アメリカで新たながんワクチンの臨床試験結果が大ニュースになっています。
その衝撃は、開発したモデルナ社の株価が、一時2.8倍に急騰したことからもわかります。
mRNA技術によって開発されたインティスメランは、がん細胞の特定の変異を標的とすることで、患者自身の免疫系に対し、腫瘍を攻撃するよう訓練する仕組みで、患者一人ひとりの腫瘍を遺伝子解析して作る、いわば「オーダーメイド・ワクチン」です。
皮膚がんの一種である悪性黒色腫(メラノーマ)患者1100人を対象とした臨床試験では、このインティスメランとメルク社の免疫治療薬キイトルーダの併用で、良好な結果が得られたと発表されました。
ただし「がんを予防する注射」が完成したわけではありません。切除手術後に残っているかもしれない微小ながん細胞を狙い、再発リスクを抑制する治療薬です。承認されれば2027年にも市場投入される可能性があり、腎臓、膀胱、肺など、ほかのがんへの応用も現実味を帯びてきました。


















