安田大サーカス・クロちゃん 意地でもアイドル歌手になりたい! 歌番組に出て売れたい!

公開日: 更新日:

クロちゃん(安田大サーカス・46歳)

 元アイドルの彼女、リチさんとの恋愛報道が続くクロちゃん。やりたいことは真剣にアイドルという。アイドル歌手志望で芸能界入りした過去から彼女との結婚まで、夢を語ってくれた。

■ずっと事務所に騙されてきて…

「豆柴の大群」「都内某所」って女の子のアイドルグループをプロデュースしていますけど、元々は僕自身がアイドルになりたくて芸能界に入ったんですよ。最初に事務所に騙されて今まで芸人やってるんですから。元々の夢はアイドル歌手です。

 自分でお金出して自己プロデュースでアイドルになるとか、「自分で夢かなえました」的なことではないんです! 事務所にキチッとお金を使ってもらい、レコード会社に宣伝してもらい、正式な形でアイドルデビューしたい。

 アイドル歌手になりたいと思ったのは、大学の社会福祉学科で勉強をしていた時期です。僕は保育士になりたかったので、子供たちと接する場での実習を受けていました。実習の休憩時間に「せんせい、うた、うたってー」と子供たちに言われ、「エヴァンゲリオン」の「残酷な天使のテーゼ」を歌ってみたらメチャクチャ喜んでもらえた。

「僕の声が子供たちに喜ばれるのなら、アイドル歌手もいいな!」と思い、進路を変えたんです。僕は子供の頃、「女の子みたいな声!」と周りにイジられていたから、自分の弱点が長所になるんじゃないか、と考えましたし。

 だから、松竹芸能のアイドル部のオーディションを受け、松田聖子さんの「渚のバルコニー」を原曲キーで歌いました。

 オーディションに受かったら、「好きなことできるよ」と事務所の方に言われ、「これからボイストレーニングとか演技を習うのかなあ」と思いながらレッスンに行ったら、ネタ見せだった!

 講師の方に「おまえ、なんでネタ持ってこない?」と叱られて。「騙された!」と思いましたよ。「お笑いやらせるなら辞めます」と言うと、事務所の方が「わかった。アイドルユニット組ませてやるから」と。後日、会わされたのが団長と、何もしゃべらないHIROくん。

「またも騙された!」と思い、「お笑いはやりたくない」と言うと、事務所の方が「集まったんだから一回組め」と。そうして安田大サーカスが始まったんですよ。

 今まで、事務所にはアイドル歌手にさせてもらえない。冗談ではなく、アイドルになるのは僕の真剣な目的だし、今からでもやりたいのはもう意地ですよね。

 アイドル歌手は昔は賞味期間のようなものがあった気がしますけど、今は男女ともないじゃないですか。だから、46歳の僕も「諦めなくていいんだ」と強く思っていますよ。

■「男が女の曲を歌ってもいい」アイドルの中性的な新しい基準を

「クロフェス」というアイドルのイベントのプロデュースや、アイドルグループの作詞やプロデュースができ、うれしいんですけど、そこで満足せず、自分がアイドルになって歌番組に出て売れたい。

 今はジェンダーのことがいわれてる時代ですし、仮に僕のアイドルデビューが成功すれば、「男が女の曲を歌ってもいいじゃん」っていうアイドルの中性的な新しい基準ができるきっかけになるかもしれないですしね。

 今、自分はアイドルの裏方をやってますから、歯車が1つ回り始めれば、たくさんの歯車が回って実現していくと思います。最初の歯車は僕だけの力じゃなくて、僕をずっと騙してきた事務所に協力してもらって。

 お金も使ってもらってキッチリとアイドルとして売り出してもらうまでは僕は松竹芸能を絶対辞めません! ここまで騙され続けてきたら、嘘から出たマコトにしてやるという意地がありますから。

 他にやりたいことは絵本。作詞をやっているのはポエムが好きだからで、それは元々絵本が好きだったからです。「ぼくは王さま」シリーズを読んで育ったんです。絵はちょっと得意ではないので、物語を作りたい。それが絵本になり、子供たちに喜んでもらえたら最高です。

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