著者のコラム一覧
ラリー遠田お笑い評論家

1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在は、お笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。近著に「松本人志とお笑いとテレビ」(中央公論新社)などがある。

やす子は即応予備自衛官と両立へ 明るさ・体力・根性を兼ね備えた自衛隊芸人

公開日: 更新日:

 彼女は自衛官として過酷な訓練を経験しており、無尽蔵の体力と根性がある。だからこそ、体を張るようなロケ企画にも音を上げずに全力で取り組むことができる。

 彼女は自衛官として「上官の命令は絶対」という環境で育っているので、テレビのスタッフが指示することには絶対服従する。その前向きな姿勢も現場では好感を持たれているのだろう。

 一方、やす子はさまざまなドッキリ企画でだまされる側に回ることもある。人を疑わない純粋なところがあるので、リアクションに嘘がなくて笑えるし、多少ひどい目に遭ってもかわいそうな感じにはならない。

 痛みを伴う笑いは良くないという風潮が一般的になっている中で、体力に自信があって明るく朗らかなやす子のようなキャラクターは貴重な存在なのだ。リアクション芸人としても一流の資質を備えているのである。

 明るさと体力で2023年を走り抜けたやす子はここからどこへ向かうのか? 彼女は4月から災害などの有事の際に活動する即応予備自衛官に復帰して、タレント活動と並行して訓練などを行っていく予定だという。

 やす子は自衛官と芸人の二足のわらじを履いて、2024年も人跡未踏の荒野をほふく前進で駆け抜けていく。 (つづく)

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