5月23日で木村花さんの死から4年…母・響子さんはSNSの誹謗中傷について啓蒙活動の日々

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花さんが5歳のとき「子持ちのシングルマザー」として再デビュー

 高校を中退して男女混合プロレス団体「FMW」に入門。退団後に東南アジアをひとり旅して、滞在先で出会ったインドネシア人の男性と結婚、20歳で花さんを出産し、20歳で離婚。花さんが5歳のとき、「子持ちのシングルマザー」の選手として再デビューした。

「花が3、4歳のとき、めっちゃ貧乏で、電気が止まっちゃったんですね。家にあったサンタのキャンドルに火をつけたら、クリスマスの音楽が流れて。花も一緒に踊って(笑)。お米を買うお金がなくて、すいとんを作ったら、『めっちゃおいしい!』って喜んで食べてくれたり“何でも楽しめる天才”でした」

 花さんは18歳でプロレスデビュー。響子さんが引退するまでの1年間、母娘で現役レスラーだった。

「私は体の頑丈さと根性、経験とフィジカルで生き抜いたプロレスラーだったけど、娘がプロレスデビューして花道を入場したときに『あっ、この子はスターになるわ。才能があるな』って思わせる華がありました。小さい頃からダンスをやったりアイドルグループに入ったりして、カメラ慣れしていたから、撮影でも瞬時にポーズをとれちゃう。プロレスに限らず、世界で通用する何かがあったんじゃないかなって今でも思っています」

 今年の大会名は「テレマカシー(ハート)」。インドネシア語で「ありがとう」を意味する。

「語源は、『あなたの愛を受け取りました』なんですって。愛を交換する日だって、私はそう解釈してます」

 今年も、満開の花が咲く。

(取材・文=伊藤雅奈子)

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