著者のコラム一覧
城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

放送開始60周年の「笑点」 ギネス世界記録で名跡の凄さを再確認

公開日: 更新日:

 先月に開催された「笑点60周年特別展」では、歴史を振り返るコーナーに三平の名前がなかったとか散々な言われようだ。しかし、ここで話題になるのはやはり名前があるからだ。

 確かに「笑点」という番組には凄い名前が出てくる。中でも僕は故・三平さん(不定期出演)と林家木久蔵(88)の2人だ。木久蔵は、笑点出演中の07年に名前を木久扇と変え息子に2代目の名前を与えている。

 この2人の初代がなかなかのもの。普通、落語家は大きな名跡を継ぎたいもので、例えば、林家こぶ平は祖父も名乗っていた正蔵を継いだ。

 しかし、「三平」と「木久蔵」は2人が努力でビッグネームに育て上げ、すでに一枚看板となっている。だから2代目の息子は大名跡を継いだようなものなのだ。

 亡くなった三平さんを取材した時のこと。スポーツ紙の記者たちが楽屋口で先代を囲んでいると、後ろから若い女性が「三平さん」と声をかけてきた。先代は「お嬢さん、怒っているんじゃありませんが、噺家に呼びかける際は“師匠”と言った方がいいですよ」と諭した。どうやら記者と勘違いしたらしい。横からお弟子さんが「師匠、この方はファンです」と言うと、三平さんは血相変えて「ええっ、三平と呼び捨てにしてください」と返して周囲を笑わせた。

 三平さんは大衆に愛されることを何より大事にした。江戸時代から続く林家正蔵、三遊亭円生、古今亭志ん生のように、三平や木久蔵も「〇代目」と呼ばれることが名誉になりそうだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 2

    愛子さまが8月に伊勢神宮「式年遷宮」視察へ 将来は「祭主」を継ぐ可能性も

  3. 3

    検察組織は落ちるところまで落ちた 東大法卒の「特捜部エース」が“ヒモ”とは…世の中真っ暗闇

  4. 4

    三山凌輝「裏切り愛」でも愛娘・趣里に離婚を勧められない水谷豊&伊藤蘭の悲痛

  5. 5

    眞鍋かをり「愛子天皇待望論」は“陰謀論”発言が波紋…高学歴タレントコメンテーター生き残りの厳しい現状

  1. 6

    「ブルーカラー・ビリオネア」には到底なれない…60代の元ブルーカラーは今無職

  2. 7

    来春の統一地方選の争点は「皇室典範」再改正で決まり 高市内閣支持率急落で野党にも一筋の光明

  3. 8

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  4. 9

    一番驚いているのは自民に入れた有権者 「数の力」をなぜ、こんなバカげたことばかりに使うのか

  5. 10

    今夏の専大松戸の継投策が「エース→2番手」ではなく「2番手→エース」の理由…いざ千葉県大会決勝へ