振り回される楽しさ! 猫文庫本特集(2)古道具屋の猫が事件を嗅ぎつける「猫追い 古道具屋 皆塵堂」輪渡颯介著
人に飼われているくせに、勝手気ままで、何やら不思議な能力を秘めていそうな幻想を抱かせる。そんな猫に振り回される楽しさに、どっぷり漬かってみよう。
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「猫追い 古道具屋 皆塵堂」輪渡颯介著
元遊び人の茂蔵は、深川亀久町にある古道具屋・皆塵堂の家主、清左衛門に呼び出された。皆塵堂に居ついている猫、鮪助の縄張りを調べてほしいという。
猫の縄張りは本来、そんなに広くないのだが、ふらっと店を出てゆく鮪助の縄張りが気になる。今日から5日間、1日100文で鮪助を追跡してくれと。
目を覚ました鮪助が店から出ていく。後をつけると、長屋の間の路地の端で立ち止まった。様子がおかしい。鮪助は背を丸め、毛を逆立てている。長屋の端の部屋に何かいるのか。
この部屋に半月前に越してきた鶴八は、匕首を持った男の夢を見て、よく眠れないとこぼす。茂蔵が梁の上を探ってみると、布に包まれた1尺ほどの匕首が見つかった。
自由気ままな猫がさまざまな事件に出くわす物語5編。 (講談社 825円)


















