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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

木村多江は「不幸」から生き残った地位に安住しない「ロックの人」

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 死因の一端に、自分への心労があったのではないかと自責の念を感じ、以降、約10年間、自分が許せず落ち込んでいた。そんなさなか、1999年放送のドラマ「リング~最終章~」(フジテレビ系)での山村貞子役で注目された結果、次々と「不幸」な役が舞い込むようになった。自分の心理状態と重なったため、「不幸な役が来てちょうど良かったのかもしれない」(同前)と彼女は振り返る。

 30代になって、ようやく「父は、私が不幸になるよりも、幸せになることを望んでいるんじゃないか」(主婦と生活社「CHANTO WEB」22年11月29日)と思えるようになった。そして彼女は、第1子の死という不幸を乗り越える夫婦をリリー・フランキーと演じた映画「ぐるりのこと。」(08年公開=配給ビターズ・エンド)で数多くの映画賞を獲得し、大きな転機となった。「前は亡くなる役も多かったんですけど、最近は生き残れるようになってきました」(テレビ朝日系「徹子の部屋」16年11月17日)とちゃめっ気たっぷりに言う。

 50代になり「生活は安定しているし、今のままでいいやと思うことが増えてきて。この気持ちはきっと年々大きくなっていくに違いない、キケン!」(ては~とホールディングス「めりぃさん」23年4月10日)と感じ、毎年目標を立て何かに挑戦することに決めた。

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