木村多江は「不幸」から生き残った地位に安住しない「ロックの人」
死因の一端に、自分への心労があったのではないかと自責の念を感じ、以降、約10年間、自分が許せず落ち込んでいた。そんなさなか、1999年放送のドラマ「リング~最終章~」(フジテレビ系)での山村貞子役で注目された結果、次々と「不幸」な役が舞い込むようになった。自分の心理状態と重なったため、「不幸な役が来てちょうど良かったのかもしれない」(同前)と彼女は振り返る。
30代になって、ようやく「父は、私が不幸になるよりも、幸せになることを望んでいるんじゃないか」(主婦と生活社「CHANTO WEB」22年11月29日)と思えるようになった。そして彼女は、第1子の死という不幸を乗り越える夫婦をリリー・フランキーと演じた映画「ぐるりのこと。」(08年公開=配給ビターズ・エンド)で数多くの映画賞を獲得し、大きな転機となった。「前は亡くなる役も多かったんですけど、最近は生き残れるようになってきました」(テレビ朝日系「徹子の部屋」16年11月17日)とちゃめっ気たっぷりに言う。
50代になり「生活は安定しているし、今のままでいいやと思うことが増えてきて。この気持ちはきっと年々大きくなっていくに違いない、キケン!」(ては~とホールディングス「めりぃさん」23年4月10日)と感じ、毎年目標を立て何かに挑戦することに決めた。


















