ジャニー喜多川氏「性加害」の原因と指摘 性嗜好異常(パラフィリア)とは…専門家が解説

公開日: 更新日:

 片田氏は「治療は決して簡単ではない」と言うが、「性嗜好異常」が性犯罪の要因になる一方で、そのすべてが犯罪に直結するわけでもない。

■被害は数千人規模

「ジャニー氏の一連の行動は、ある種“性行為への依存症”だったと考えられます。薬物依存やアルコール依存などでよく用いられる『イネイブラー』という用語がありますが、薬物を買うお金を渡したり、尻拭いをしたりして、周囲が依存症を助長させてしまうことを指します。今回の件もジャニー氏の性加害を長年可能にしてしまった環境要因、すなわちイネイブラーの存在が大きいと思います。ジャニー氏の要求を受け入れないとデビューできないなどの権力構造、メリー氏による黙認と隠蔽、ジャニーズ事務所やマスコミが“見て見ぬフリ”を続けてきたことなど、すべてがイネイブラーとして働いたと考えられます」(片田氏)

 被害者となったジャニーズJrの数は数千人規模とも伝えられているが、半世紀以上にわたる“戦後最大の性犯罪事件”を生み出してしまった周囲の責任はあまりにも重い。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  2. 2

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  3. 3

    テレ朝ナスD“経費横領&パワハラ処分”に「見せしめ」の声も…家族団らん投稿の美人料理家妻に同情集まる

  4. 4

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 5

    東原亜希の“黒帯バスローブ密会”乗り越えた「許す力」は佐々木希以上? 経済的自立も目指す強心臓とたくましさ

  1. 6

    料理研究家の森崎友紀 “本業”専念も恋愛は「年も年なので」

  2. 7

    兵庫県パワハラ知事に残った選択肢は「議会解散」のみ…多数派工作で延命図るか?味方は“情報漏洩3人組”のみ

  3. 8

    あす旧統一教会に解散命令か? N国党に急接近の不気味、タダでは転ばない悪あがき

  4. 9

    巨人の“アキレス腱”は絶対的セットアッパーが使えないこと…新助っ人キャベッジで外国人枠「満員」

  5. 10

    佐々木希が「芸能人格付けチェック」で"地雷キャラ"といじられ…夫・渡部建を捨てないもう1つの理由