中居正広氏の「性暴力」背景に旧ジャニーズとフジのズブズブ関係…“中絶スキャンダル封殺”で生まれた大いなる傲慢心

公開日: 更新日:

メリー氏の隠蔽から生まれた「揉み消せる」というおごり

 あの時、大手メディアが「中絶スキャンダル」を取り上げていれば、中居氏も今回のような「性暴力」は起こさなかったかもしれない。

「『揉み消せる』というおごりがあったんでしょう。もとを辿れば、メリー氏の隠蔽行為から生まれた過信です。報道を精査せず、『週刊誌だからウソ』と決め付けるファンも少しは自分を顧みてほしい。そして、メリー氏の命令を跳ね返せなかったテレビ局にも大きな責任があります。悪いことをした時に悪いと指摘されなかったら、人はまた同じことを繰り返しますから」(前出のベテラン芸能記者)

 SMAPの勢いが増していった1990年代後半、メリー氏の横暴はエスカレートする。ドラマの共演者が気に入らないと、放送局の社長に直接電話をかけ、外すよう要求することもあったという。これは、ジャニー氏の性加害問題に関する「外部専門家による再発防止特別チーム」の調査報告書でも認められている。

■取締役退任の日枝久氏が話すべきこと

「当時の社長といえば、フジテレビなら日枝久氏ですよ。フジは中居氏や木村拓哉などジャニーズのメンバーをドラマでよく主演させてましたよね。あの頃、ジャニーズ事務所の言うことはなんでも聞く、不都合な情報は報道しないというスタイルが出来上がってしまった。だから、今回の中居氏の『性暴力』は当時の幹部も大いに関係していると言えます。その頃、今のフジテレビの風土が完全に出来上がったんです。男尊女卑の傾向は昭和の時からありましたが、事務所に頭が上がらない体質は1990年代後半から顕著になりました。つまり、当時のメリー氏の圧力を含め、日枝氏は話さなければならないことがたくさんあるんですよ」(同)

 中居氏が起こした事件だが、彼の“慢心”を生んだジャニー氏やメリー氏、そしてついに取締役相談役を退任した日枝氏にも責任の一端はありそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 死去後もタレントや元タレント、芸能界に強い影響を与え続けるジャニー姉弟…■関連記事も必読だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々