NHK性加害問題めぐり"犯人探し”過熱…「出演者非公表」のジレンマ、組織が直面する難題
ITジャーナリストの井上トシユキ氏は、「今回のケースでは企業側が極めて難しい判断を迫られている」と指摘する。
「企業としては、何が最も適切な対応なのか正解が見えにくい。一般企業においても、重要人物を隠すことがありますが、この判断は企業のレピュテーション(評判)リスクを考えるととても難しい。対応を誤れば『加害者を守っている』と受け止められる可能性もあります。ただ、名前を出せば本人だけでなく、所属事務所やスポンサー企業とも『関係を断つべきではないか』という世論にさらされ、対応を迫られることになります」
■NHK職員が特定されるリスクも
企業にとって名前を公表しないリスクは二の次になりがちという。
「もちろん、無関係な人まで巻き込まれたり、臆測によるネット上での特定や誹謗中傷が広がったりするリスクもあります。気の毒ではありますが、事実無根なのに巻き込まれる人については、ネットでは確証のないうわさ話として出回るだけ。巻き込まれた人には、『ネットで拡散したユーザーを開示請求して個別に対応してください』といったスタンスを取らざるを得ない企業が多いのが実情です」(井上トシユキ氏)


















