新たな検査キットが注目 「接触性皮膚炎」対策の3ステップ
接触性皮膚炎は、毛染め剤、アクセサリー、金属などの物質に皮膚が触れ、数日後に炎症が起こる疾患。今回、新たな検査キットが保険適応になり、注目を集めている。東邦大学医療センター大森病院の関東裕美教授(皮膚科)に詳しく聞いた。
接触性皮膚炎は、原因物質に触れる機会が多いほど発症リスクが高くなる。最初のうちは、「触れた後、肌がピリピリした」「軽いかゆみがあった」「赤くなった」など軽い症状だ。
「ところがある時突然、真っ赤に腫れ、強いかゆみがあり、じゅくじゅくした液が出るほどの強い皮膚炎が一気に現れます」
さらに悪化すると、局所から全身に症状が広がる。軽症のうちは「見過ごし可能」だが、“境界点”を超えると原因物質に触れるたびに重症化し、ついには入院治療が必要になる。
しかも、類似の構造を持つ身の回りの製品も接触NGになる。
例えば原因物質に多い毛染め剤では、市販のかゆみ止めに含まれる麻酔成分、化粧品・外用薬などの防腐剤、染料などにもアレルギーが広がる。