長引く「咳」の裏側に心臓トラブルが隠れているケースがある
心筋症は心臓の筋肉の慢性的な異常によって起こる病気で、心臓の構造的な異常のほか、心筋炎が慢性化して移行するケースもあります。心筋症は、主に「拡張型」「肥大型」「拘束型」に分けられます。拡張型は心臓全体が膨れ上がって壁が薄くなり、血液を送り出す力が弱くなります。肥大型は心臓の壁が厚くなって内部が狭くなり、送り出す血液量が少なくなってしまいます。拘束型は心筋が硬くなって収縮がうまくいかず、血液を送り出しにくくなります。
いずれも心臓のポンプ機能が低下して心不全につながります。肺に血液や水分が滞る肺うっ血によって気道が刺激され、咳が続くようになるのです。
心筋炎や心筋症は、小児から高齢者まですべての年齢層で発症し、とりわけ20~40代の若年成人層に多いとされています。長引く咳に加え、先ほど触れた起座呼吸や息切れなどの症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。
■心臓病を疑うべき3つの症状
実際、長引く咳で受診した患者さんに実は心臓病が隠れていたというケースは少なくありません。とくに、糖尿病を抱えている人では、痛みのない狭心症や心筋梗塞があることが、咳によって発覚する場合があります。咳のほかに足のむくみが現れるケースも多く見られます。


















