あなたも毒親? 親が子にやってはいけない“隠れ虐待”行為

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 先月、東京・大田区で3歳児が死亡した虐待事件は悲惨の一言に尽きる。母親と交際中のヤクザの男(20)が、幼子をボウリングのように投げ飛ばし、頭に「かかと落とし」を加えていたというから言語道断だ。もっとも、程度の差こそあれ、いつの間にか自分も虐待行為に加担しているケースがある。

「虐待のひとつ、ネグレクトの温床に“貧困”があるといわれますが、一見、“普通の”とくくられる家庭において、中学生が放っておかれることが増えているように思います」

 こう話すのは、「誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち」の著者で、虐待児の取材を続けているノンフィクション作家の黒川祥子氏だ。以前、中学生による「集団いじめ」を取材した際、加害者となっている側は「親に放っておかれている子供たち」だった。親は朝まで飲み歩いていて不在。門限もなく、子供は寂しさから同じような友達と朝までつるんで飲酒。しかし親は気づいていない、という中学生たちの「日常」が見えてきたという。

 学習支援団体を運営しながら、子供にまつわる問題を広く取材しているライターの大西桃子氏が、「経済的な問題などで、親の努力だけでは対処しきれないケースもある」と断った上で、無自覚な親たちの“隠れ虐待行為”を挙げてくれた(下記参照)。

■大人のストレス発散

「虐待」は「childaduse」という言葉からきており、「子供の濫用」と訳される。

「身体的虐待やネグレクトも、決して“子供のしつけ”のためではなく、大人が自分のストレス発散などのために、『子供を使う』ことが共通している。それは、まぎれもなく子供への虐待なのです」(黒川氏)

 自分のストレス発散のために子供を殴る。自分の名誉欲のためにいい大学、いい会社に入れようとする。かなえられなかった自分の夢のために子供に何かを課す――。思い当たる節はないだろうか?

 黒川氏はシングルマザーとして2人の息子を育てた。今は大学生である次男が小学校に上がる前、「自分の行為はモラハラ(精神的な暴力)ではないか」と思うことがあったという。

「『どうせ僕は駄目なんだ』『お母さんがいないと何もできないんだ』と息子を卑屈にさせる、追い詰める叱り方をしていたんです。気づいて以降、率直な叱り方をするように心掛けました」

 取り返しのつかない結果を招かないために、重要なのは「とにかく気づくこと」。さらに、大西氏は「社会全体で助け合って子供を見ていくシステムづくりが必要」と述べる。

 さあ、あなたはどうだろうか?

【子供にこんなことしてませんか?】

(1)食事が毎回インスタント
(2)受験生の模擬試験代を出さない
(3)家計が困窮しているわけではないのに教育費を払わない
(4)受験に無関心
(5)家に勉強机がない
(6)夜飲み歩く、夜更かしをする
(7)深夜まで携帯電話をいじっていて、子供が寝ないことに気づかない
(8)親が寝坊をする
(9)子供が寝坊をしても気づかない
(10)将来に過度な期待をしたりプレッシャーを与えたりする
(11)着せ替え人形のように扱う
(12)大人がするような美容施術を受けさせる
(13)自分の価値観は押し付けるが、子供の悩みには耳を傾けない
(14)夜どこにいるかを親が把握していない
(15)いざという時も(子供が)携帯を持っているから大丈夫と考えている
(16)携帯電話を子供に自由に使わせている
(17)教育系の講義やイベントに(親が)やたらチャレンジさせる
(18)小遣いを渡して好きに食事をさせる
(19)家の中にプライベートスペースがない
(20)男女のきょうだいが一緒の部屋

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