若者は見ない? 掲示板「2ちゃんねる」の高齢化は本当か
ネット掲示板「2ちゃんねる」は1999年に開設され、“ハッキングから今晩のおかずまで”をモットーに絶大な存在感を誇った。若いネット住民が情報交換したり、時には事件を起こす犯人が犯行を予告したりして社会問題になったこともある。
ところが最近は、「若いヤツは見ない」「年寄りばっかり」という書き込みが相次いでいる。世間と同じように、2ちゃんねるも“高齢化”しているらしい。本当か。
「ユーザーの年齢層を裏付ける公式データはありませんが、若者向けのネタを扱うスレッドが激減していることから高齢化は間違いないでしょう」と言うのは、ITジャーナリストの井上トシユキ氏だ。
「10代、20代はネットに触れるようになったときから、実名でやりとりするSNSが主流。仲間内でゆるやかにつながるのを良しとします。匿名でひとつの話題を深掘りする秘密結社的な2ちゃんねるに、魅力を感じないのも当然です」
2ちゃん以外でも、高齢化が進む。例えば「ニコニコ動画」は、運営会社の決算書によると、2010年は、10~20代が66.7%を占め、40~50代は10.2%でしかなかったが、16年は10~20代が52.5%に減り、40~50代が19.8%に増えている。