オミクロン株水際対策の“大穴”に岸田政権ダンマリ「米軍側との関係が…」連発の過剰忖度
「未知のリスクに対して、慎重の上にも慎重に対応する」―ー。16日の参院予算委員会で新型コロナの水際対策強化を巡り、そう強調した岸田首相。オミクロン株拡大を受け全世界を対象に新規入国を禁止しているが、大きな不備を残したままだ。
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問題は在日米軍の入国。米軍人は日米地位協定で、旅券やビザに関する国内法の適用が除外されており、対策強化の例外となっている。
先月15日には、10月30日に成田空港に到着した米海兵隊の20代男性が空港検疫での陽性確認後、翌31日に民間機で沖縄入りしていたことが発覚。米軍関係者は陽性が判明した時点で横田基地などで療養する想定だが、男性は隔離されず、先月1日に沖縄県内の米軍基地でも陽性が判明。軍から県に連絡が入り、世間の知るところとなった。