千葉県いすみ市の牧場と農家を結びつけたのは、付加価値の高いジェラートだった
牛かうVaca社長 馬上温香さん(千葉県いすみ市)
千葉県の南東部のいすみ市・高秀牧場にあるジェラート店とチーズ工房「牛かうVaca」が人気だ。
店名は「牛、cow、vaca(スペイン語で牛)」から。搾りたてのミルクからのチーズやジェラートを購入できて、のどかな風景の見える店内とテラスでは、ピザやスイーツやケーキなどが食べられる。ジェラートは近隣農家で育てられたブルーベリー、イチゴ、柿、イチジク、トマトなど季節のものが登場する。
「土日は小さいお子さんを連れたファミリー層が多いです。平日は大人世代のバイクの人とかサイクリスト。あとは市民の方ですね」
牛かうVacaの社長、馬上温香さん(33)はそう話す。温香さんは高秀牧場の牧場主の高橋憲二・奈緒美夫妻の長女である。
牧場ではホルスタイン170頭を飼育。東京ドーム5つ分、約23万平方メートル(約7万坪)の広さだ。田畑で飼料を作り、牛の糞は発酵させて堆肥や肥料に使う循環型の取り組みが行われている。牧場は高橋夫妻と両親、長男・大地さんとスタッフ6人で運営されている。