結核とは違う感染症「非結核性抗酸菌症」患者が増加…人からうつらないのに感染するのはなぜ?
「『非結核性抗酸菌症』の抗酸菌とは、結核菌などを含む細菌の仲間。結核菌以外の抗酸菌を『非結核性抗酸菌』と呼んでいて、200種類以上が存在します。人から人に伝播するのが結核であり、環境から伝播するのが非結核性抗酸菌です」
──なぜ、人からうつらないのか。
「感染力は弱く、感染者が咳や喀痰を周囲に飛散させ、それを吸い込んでも感染しません。むしろ、環境のさまざまな場所に存在する菌を吸い込んで感染するのが主な原因です」
■シャワーヘッドに潜む菌も
──環境中の菌からどう感染するのか。
「特に、水回りに多く生息しています。たとえば、シャワーヘッドのなかに生息し、シャワーを浴びる際、非結核性抗酸菌を含んだ微粒子を吸い込むことで感染します。また、シンクの排水口の奥の排水管にも潜んでいて、水を流すと周囲1メートルまで飛散。それを吸い込むことでも感染します。水道水の蛇口にも生息しているので、コップに入れた水道水にも含まれています。水道水を温めたお湯で鼻うがいをして、慢性の副鼻腔炎になったという報告もあります。水道水を温めただけのお湯での鼻うがいは避けるべきです」

















