(2)アフリカでエボラ出血熱が猛威…それでもワクチン開発は世界連携強化よりも「国内完結」
政府の2027年度予算編成に向けた厚労省の概算要求は、高市首相が肝いりで新設した青天井の「『強く豊かな日本』投資枠」で1兆円以上を積み上げ、過去最大の36兆円に達した。パンデミック対策では、「感染症危機対応医薬品等の確保支援等」として、今年度当初予算193億円から、20倍増となる4157億円もの額を要求した。しかし予算の投入先は、ワクチン研究、製造、調達まで網羅しつつ、「原薬の国産化」「国内製造支援」「国による備蓄」と、国内向けばかり目立つ。
日本の“コロナ敗戦”は記憶に新しい。国産ワクチン開発に失敗し、調達が遅れた上に、海外のワクチン購入で2兆4000億円ものカネが流出した。
国産ワクチン失敗の原因はさまざま言われるが、元朝日新聞編集局長の故・外岡秀俊氏は著書「価値変容する世界」にこう書いた。
〈バイオテクノロジーの分野で明確な目標を持たなかった日本の「失われた20年」がある〉


















