著者のコラム一覧
長谷川高不動産アナリスト

長谷川不動産経済社代表。著書「家を買いたくなったら~令和版」「家を借りたくなったら」(WAVE出版)は初版から累計10万部を突破。新刊「不動産2.0」(イースト・プレス)で人口減少、供給過剰で大転換期を迎えるマーケットを制するための不動産の必須知識を伝えている。

年初来安値圏のREITは投資チャンスか? 利回りは4%~6%

公開日: 更新日:

 私の投資フォームは常に逆張りなので、今の高値のさらにその上を狙うといったことは行わない。これまでも、その時々に何が安いのか、底値なのか、不当に安く評価されているものは何か、そういった分野や銘柄を見つけて投資をしてきた。

 このご時世で何が不調なセクターかと言えば、その一つはリート(REIT=不動産投資信託)である。

 リートの指数を見ると、年初来の安値圏で推移している。リートは、一般の上場企業のように東証で売買されている。各銘柄は住宅、オフィス、物流、商業施設、ホテルなど、それぞれ特徴を持った物件を保有している。

 不調の原因は、日銀の政策金利上昇による国債や社債の利回りの上昇だ。これにより相対的にリートの魅力が薄れた。また、多くのリートは総資産の40~50%の借り入れがあり、今後、金利上昇で支払利息が増え、分配金が減ることも危惧されているのだ。その結果、外国人投資家を中心に今年に入り全面的に売られている。

 しかし、4~6%以上の利回りが得られる投資商品を無視はできない。それに、現在のインフレ化において賃料の上昇余地は続く。優良な物件を保有するリートからは、将来的に安定した分配金を得られるだろう。少なくとも元本を取り崩してまで配当する毎月分配型の投資信託などに比べれば、高い運用管理費用や購入手数料を必要としない点においても賢明な投資と言える。

 一方、株式全体が暴落した場合、リートも更に株価を下げることを覚えておかないといけない。また、その時が最大の投資チャンスでもある。

【連載】大人世代の不動産と経済の処方箋

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    打線強化急務の巨人が今オフ、トレード獲得に舌なめずりする日本ハム2選手の名前

  2. 2

    日本ハム助っ人レイエスに「70万ドル請求訴訟」 タティスJr.も敗れた“収入10%契約”の落とし穴

  3. 3

    日テレが“打倒 VIVANT”へ総力をかけて挑むドラマ「俺たちの箱根駅伝」の勝算

  4. 4

    経済閣僚から相次ぐ「高市総理はリフレじゃない!」の無責任…にじむのは露骨な米国への配慮

  5. 5

    何ら新味なかった高市改造人事で期待できるとすれば、勢いづいた藤田維新の“大暴れ”くらいか?

  1. 6

    歌番組を見ながら紅白を考えた…来春メンバーが2人になる純烈が気になる

  2. 7

    維新から入閣の中司宏新大臣に案の定「裏金疑惑」…高市内閣は支持率20ポイント暴落もある

  3. 8

    川島道行さんは闘病19年 脳腫瘍グレード2で5年生存率は7割

  4. 9

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  5. 10

    WEST.“史上最悪の空中分解”で前途暗雲…10年前のSMAP解散時を超える衝撃