自民に4連敗の焦り 北海道知事選が「与野党一騎打ち」の様相
4月の北海道知事選が、俄然面白くなってきた。
15日、民主党道連が独自候補の擁立を断念、既に出馬を表明しているフリーキャスターの佐藤のりゆき氏(65)を支持する方向となった。4選を狙う現職の高橋はるみ知事(61)との事実上の一騎打ちの公算大。すでに「新党大地」は佐藤支援を決めていて、これに民主だけでなく共産も乗っかる可能性が高い。自公の推薦する高橋知事との与野党激突の構図になりそうなのだ。
「現状は現職の高橋知事が頭一つ抜けていますが、佐藤氏は元北海道放送のアナウンサーで『北海道のみのもんた』と呼ばれるほどの地元の有名人。与野党対決の構図になれば、知名度があるだけに侮れない。勝ち目が出てくれば、安倍首相が進める農協改革を苦々しく見ているJA北海道も佐藤支持に回る可能性が出てくる。安倍自民が滋賀、沖縄、佐賀に続いて4連敗するかもしれず、官邸も焦り始めました」(永田町関係者)
それにしても、佐藤氏の出馬表明は昨年11月。もっと早く与野党一騎打ちの構図にしていればいいものを、ここまで遅れたのは、独自候補にこだわった民主党の道連会長・横路孝弘がネックになっていた(擁立断念の責任を取って15日付で会長辞任)。