水谷和子
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水谷和子

2009年から豊洲市場汚染地購入賠償請求裁判に原告参加。最新著は「築地移転の謎 なぜ汚染地なのか」(花伝社)。

「バブルの宴」の尻拭いに流用された2400億円もの積立金

公開日: 更新日:

 1999年5月に東京都の市場当局が、当選まもない石原慎太郎知事ら都庁幹部に配布した会議資料。開示請求すると、そこには〈積立金の状況〉として約3005億円のうち、既に400億円を一般会計に貸し付け、99年度にはさらに2000億円を貸し付けることが書かれていました。

 築地市場を含む都内11カ所の卸売市場の会計予算は都の一般会計から切り離し、独立採算が原則です。市場会計の積立金は当時の築地市場の現地再整備に向け蓄えてきたものでした。

 最初に400億円を貸し付けたのは、96年のこと。91年に着工した再整備工事が中断した年と重なります。そのうえ、2000億円も一般会計に回せば積立金は605億円しか残らない。この時点で、当初予算2380億円だった再整備はもう賄いきれません。

 なぜ巨額の積立金を無謀にも取り崩したのか。その答えには、当時の東京都の財政状況が大きく影響しています。

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