獣医学部問題より深刻 岡山理科大学の経営は大丈夫なのか
今週末のセンター試験から大学入試が本格的に始まる。気になるのは、安倍首相の“腹心の友”の加計孝太郎氏が理事長を務める加計学園の岡山理科大学だ。
大学は4月に獣医学部開設を控え、昨年12月に推薦入試を実施。他校と重複して受験できる併願制を採用したからか、獣医学部(獣医学科、獣医保健看護学科)は募集人員36人に対して699人が出願。倍率は30倍を超えた。
ところが、現在の岡山理大の「2018年度入学試験志願者数」を見ると、来月の一般入試志願者が「ゼロ」の学科が複数あるからビックリだ。
願書の受け付けは今月20日までとはいえ、11日時点の志願者数は、<理学部103人(昨年度最終志願者数=1045人)、工学部65人(同955人)、総合情報学部13人(同112人)、生物地球学部42人(同423人)、教育学部12人(同181人)、経営学部9人(同164人)、獣医学部143人(なし)>だった。
加計学園グループは岡山理大以外にも、倉敷芸術科学大(倉敷市)や千葉科学大(銚子市)など複数の学校を運営しているが、何といっても収入の柱は岡山理大だ。